【症例集】顎関節症:首の動きで顎の痛みが変わる。

症例【顎関節症】

Mさんという女性に顎関節症をご相談いただきました。
食事のときなどに口を開けると、左の顎に痛みを感じるそうです。


早速、お身体のチェックをさせていただくと、首の動きで顎の痛みが変わると判明しました。
首を右に捻った状態で顎を開けると痛みが強くなり、反対に左に捻った状態で顎を開けると痛みが軽減されます。
ということは、首が顎関節症になにかしらの影響を及ぼしているはずです。
もし、首が影響していなければ、首を右に捻っていても左に捻っていても、顎を開けると同じように痛いです。
首が影響しているからこそ、首を捻る方向によって、痛みが強くなったり弱くなったりします。
また、首を右に捻って顎を開けると痛みが強くなるのであれば、首を右に捻る動作に問題があるということです。
そこで、首を右にスムーズに捻れるように整体をすすめました。
首の動作に関係する筋肉をケアし、念の為に鎖骨にもアプローチしました(鎖骨も首の動きに影響する部位です)。
すると、顎の痛みがずいぶんマシになったそうです。
やはり、Mさんの顎関節症は首が原因だったようです。

整体部位

頭蓋骨・鎖骨・斜角筋・胸鎖乳突筋・頭半棘筋など

顎関節症と首の動きや整体について

Mさんのように、首の動きで痛みの強さが変化する顎関節症はとても多いです。
首を右に捻って口を開くと顎が痛くても、左に捻って口を開くと痛くない。上を向いて口を開くと痛くても、下を向いて口を開いた場合は痛くない。
あるいは、左右上を向いて口を開けると痛くても、下を向いているときだけは痛くない。
このように、首の動きで痛みが変化する顎関節症は本当に多いです。
当院にお越しいただく方だと、6〜7割がそのような症状です。


首に動きによって痛みが変わる顎関節症は、首が原因になっている可能性が高いです。顎関節そのものに整体をしても、ほとんど症状は改善しません。
また、よくいわれる関節円板のズレでもありませんので、関節円板へのアプローチでも症状改善は難しいです。
首への整体が重要になります。
ただし、首は腰の影響を受けやすい部位です。
顎関節症に加えて腰痛気味の方は、腰が原因という場合もあります。
腰が原因になっている場合は、首への整体に加えて、腰への整体も必要になります。
それをふまえて、当院では顎関節そのものはもちろんのこと、首や腰もチェックし、整体をすすめさせていただきます。