【コラム】肩甲骨内縁の自発痛(動かさなくても痛い)①
肩甲骨内側の自発痛①
肩甲骨の内縁(内側)に自発痛があるという方がしばしばいらっしゃいます。
自発痛とは身体を動かさなくても痛い状態のことです。
肩甲骨内縁の自発痛は『ズキズキ』『ビリビリ』という痛みや、『熱いような痛み』や『重いような痛み』も多く、その原因は大きくわけて以下のふたつになります。
- 背中の筋肉(菱形筋など)
- 首前側の筋肉(斜角筋など)
今回はふたつのうちの『①背中の筋肉(菱形筋など)』についてです。
『②首前側の筋肉(斜角筋など)』については次回のコラムでお話させていただきます。
背中の筋肉が原因の肩甲骨内縁の自発痛は、改善しようと行った背中のストレッチで、余計に悪化したという話をよく聞きます。
悪化する理由は筋肉の痛め方にあります。
背中の筋肉を痛める主な原因は姿勢の悪さです。
パソコンの前などに長時間座っていると、どうしても猫背になって背中が丸まります。
すると、背中の筋肉がぎゅーと引き伸ばされて、その負担によって背中の筋肉を痛めます。
それが姿勢の悪さによって筋肉を痛める仕組みです。
引き伸ばされることで痛めた筋肉ですから、ストレッチでさらに引き伸ばすと、余計に痛めるというのは想像にむずかしくありません。
ただし、ストレッチという行為自体が悪いわけではありません。
どんな症状にも万能に効くというものはなく、ストレッチも時と場合によるということです。