【コラム】肩甲骨内縁の自発痛(動かさなくても痛い②)
肩甲骨内側の自発痛②
前回のコラム『肩甲骨内側の自発痛①』の続きです。
肩甲骨内縁(内側)の自発痛の原因は、大きくわけてふたつだと、前回にもお伝えした通りです。
- 背中の筋肉(菱形筋など)
- 首前側の筋肉(斜角筋など)
前回のコラムは『①背中の筋肉(菱形筋など)』についてでした。
今回は『②首前側の筋肉(斜角筋など)』についてです。
背中にある肩甲骨に自発痛が起きているにもかかわらず、その原因が身体の前側にあるという症例がよくあります。
首の前側にある斜角筋という筋肉に不調があると、肩甲骨の内側に自発痛が発生するのです。
斜角筋が原因かどうかを判断するのは比較的簡単です。
斜角筋をある角度から押圧すると、肩甲骨の内側に不快な痛みが響きます。響いた場合は、斜角筋が原因になっている可能性が高いです。
斜角筋(身体の前側)が原因の場合は、肩甲骨(背中側)にいくらアプローチしても、症状に変化はみられません。
肩甲骨ではなく斜角筋へのアプローチが必要です。
斜角筋が原因になっている症例は非常に多いです。
ですが、自発痛が背中側に発生しているため、身体の前側にある斜角筋は、どうしても見落とされがちです。
肩甲骨まわりをケアしてもなかなか改善されない場合は、斜角筋へのアプローチで症状が好転するかもしれません。