【症例集】五十肩:腕を持ち上げる動作。本当にそれが問題?

症例【五十肩】

五十肩でお悩みのKさんという女性にご来院いただきました。
右腕を水平になるまで横に持ちあげると痛みを感じるそうです。


さっそくお身体をチェックさせていただきました。
なにも意識せずに、腕を水平になるまで横に持ちあげていくと、手の平は下に向いています。
この状態だと痛みがあるそうです。
ですが、手の平を上に向けて腕を持ちあげると、痛みを感じないそうです。
ということは、Kさんの五十肩は腕を持ちあげられないのではなく、手の平を下に向けられないということです。
腕を持ちあげる動作自体に問題があるのでしたら、手の平を上に向けていても下に向けていても、どちらであっても腕を持ちあげると痛いはずです。
下に向けているとき限定で肩が痛いのであれば、腕を持ちあげる動作ではなく、下に向ける動作になにか問題があると考えるのが自然です。


手の平を上に向けたり下に向けたりする動作は、腕を捻る動作になります。
つまり、Kさんの五十肩は、腕を捻る動作に問題があるということです。
実際に腕をスムーズに捻ることができるように整体をすすめていくと、腕をあげても痛みを感じなくなったそうです。
やはり、捻る動作に問題が出ていたようですね。
手の平を上に向けるか下に向けるか。
ちょっとした動作の違いをよく観察すると、症状の根本原因が見つかることもあります。

整体部位

上腕筋群・肩甲下筋、大胸筋・広背筋など