【症例集】腱鞘炎:右手首を屈曲すると痛い。
症例【腱鞘炎】
Sさんという男性に手首の痛みをご相談いただきました。
右の手首を掌側に曲げる(屈曲)すると痛いそうです。
早速お身体をチェックさせてもらうと、Sさんの腱鞘炎にはある特徴がありました。
肘を90度ほど曲げた状態で、手首を屈曲すると痛みがあります。
ですが、肘を伸ばした状態だと、手首を屈曲しても痛みがありません。
この特徴をふまえると、おそらくNさんの腱鞘炎は肘が原因です。
もし肘が手首に影響していなければ、肘を曲げていようが伸ばしていようが、手首を曲げれば同じように痛いはずです。
影響があるからこそ、肘の曲げ伸ばしで、手首の痛みが変化します。
また、肘を曲げた状態で手首に痛みを感じるのであれば、おそらく肘を曲げる動作に問題が起きています。
そこで、肘をスムーズに曲げられるように整体していくと、手首の痛みも大幅に和らいだそうです。
人間の身体はすべてが複雑にからみあっています。
手首が痛いからといって、手首が原因とは限りません。
肘が手首に影響しているという症例もあります。
整体部位
尺骨・橈骨・前腕伸筋群など
本物の腱鞘炎になる前に、整体などでケアしてください。
腱鞘炎は手首の腱を傷める症状だと思われている方が多いです。
ですが、腱鞘炎は読んで字の如くで、腱の鞘部分に炎症が起きる症状です。
手首の腱はストローのようなものの中を通ってます。
そのストローが腱の鞘である腱鞘です。
腱鞘炎は腱鞘に炎症が起きる症状であって、腱そのものを傷めているわけではありません。
前述もしたとおり、腱鞘炎は腱鞘に炎症が起きています。
炎症が起きていると、手首を動かしていなくても、ズキズキと痛みます。
ですが、腱鞘炎でお悩みの方のほとんどが、手首を動かさなければ痛みはありません。
動かしたときにのみ痛みが起きます。
つまり、本物の腱鞘炎ではないということです。
本物の腱鞘炎ではなく、まだ単純な手首痛です。
腱鞘炎予備軍と表現いいかもしれません。
単純な手首痛がひどくなると、炎症が起きはじめて、本物の腱鞘炎になります。
本物の腱鞘炎になってしまうと、改善が急激に難しくなります(炎症を伴う症状は整体が制限されます)。
手首に痛みがある場合は、本物の腱鞘炎になってしまう前に、お近くの整体院などで施術してもらってください。