【症例集】腰痛:仰向けになると腰が痛い。
症例【腰痛】
腰痛でお悩みの40代の男性、Aさんという方にご来院いただきました。
腰全体に詰まったような痛さがあるとのことです。
Aさんの腰痛にはある特徴がありました。
仰向けに寝転ぶと腰が痛いそうですが、足を伸ばしていると痛みがあるものの、膝を立てると痛みを感じなくなります。
膝を立てるか立てないかで痛みが変わるのであれば、この動作と腰痛になにかしらの関係があるはずです。
膝を立てるという動作で、主に動くのは股関節です。
股関節を45度ほど曲げることで、膝を立てるという動作が完了します。
つまり、Aさんの腰痛は股関節を曲げるか伸ばしているかで、痛みが変化しています。
また、股関節の曲げ伸ばしで痛みに変化があるのであれば、股関節が腰痛に影響していると考えるのが自然です。
もし、股関節が腰痛に影響していなければ、股関節を伸ばしていても曲げていても、腰の痛みに変化は起きません。
腰痛に影響しているからこそ、股関節の曲げ伸ばしで、腰の痛みが変化するのです。
それらをふまえて考えると、Aさんの腰痛は、股関節が原因ということです。
当院は腰痛だからといって、腰の骨の歪みだけが原因とは考えません。
それぞれの症状の特徴から根本原因を見つけだし、整体をすすめていきます。
整体部位
股関節・大腰筋・大腿四頭筋・大腿筋膜張筋など
仰向けで起きる腰痛の場合は、腰の整体は不要かもしれません。
Hさんのような腰痛はとても多いです。
仰向けに寝転ぶと腰が痛くなるものの、膝を立てると痛みがましになる。
慢性腰痛でお悩みの方の半分以上に、そのような症状がみられます。
また、とても多い症例であるというのに、根本原因はどこにあるのかが、あまり知られていないのが現状です。
仰向けに寝転ぶと腰が痛くなるものの、膝を立てると痛みがましになる。
Aさんのような腰痛の場合は、腰の骨や骨盤の歪みは、まず関係ありません。
股関節に原因があります。
股関節が原因になっている腰痛は、腰の骨や骨盤の矯正を行っても、当然ながら症状の改善は期待できません。
腰の骨や骨盤の矯正ではなく、股関節への整体が必要になります。
ただし、股関節(骨)そのものに原因がある場合もあれば、股関節の可動に関係する筋肉が原因の場合もあります。
根本原因はどこにあるのか、しっかりと判断し、整体することがなにより大切です。