【症例集】股関節痛:階段を上がるときに股関節が痛い。
症例【股関節痛】
左股関節の痛みでお悩みのRさんという女性に整体させていただきました。
痛みを強く感じるのは、階段を利用しているときだそうです。
ただ、おりているときはまったく痛みがなく、あがっているときだけ痛みを感じます。
股関節に痛みがあると、原因として股関節自体(骨)を疑いがちです。
もちろん、股関節が悪い症例もありますが、Rさんの場合は股関節が原因ではないようです。
というのも、階段をおりるときに痛みがないからです。
人間の身体というのは、悪い部分を動かせば、基本的に痛みが起こります。
股関節(骨)は階段をあがるときも、おりるときも動きます。
もし、股関節が悪いのであれば、階段をあがるときも、おりるときも痛みが起きるはずです。
ですが、Rさんが痛みを訴えているのは、階段をあがるときだけです。
あがるときもおりるときも動く股関節は、Rさんの症状においては原因として当てはまりません。
それをふまえてお身体をチェックさせていただくと、Rさんの股関節痛は股関節自体(骨)ではなく、大殿筋があやしいと判明しました。
大殿筋はお尻にある大きな筋肉で、階段をおりるさいにはあまり働かず、あがるさいによく働きます。
この筋肉に過緊張がありましたので、そこを中心に整体を進めていくと、股関節の状態がかなり改善されたそうです。
やはり大殿筋が痛みの原因で、股関節(骨)の問題ではなかったようです。
整体部位
大殿筋・中殿筋・小殿筋・梨状筋・ハムストリングなど
以下のような股関節痛は、筋肉への整体が必要です。
股関節痛でお悩みの方の場合、ほとんどがRさんの症状と同じです。
特定の動きのみで痛みが起こります。
すでにお伝えしておりますが、人間の身体というのは、悪い部分を動かせば基本的に痛みが起こります。
股関節自体に問題がある場合は、股関節をどう動かしても痛みが起こります。
特定の動きのみで痛みがある場合は、股関節自体に問題があることは稀です。
多くの症例で筋肉が原因になっています。
Rさんの場合は大殿筋が原因でしたが、太ももの内側や外側の筋肉、股関節の屈曲筋である大腰筋、大殿筋に近い中殿筋なども原因になります。
階段をあがるときには痛みがあって、おりるときには痛くない。
股関節を外側に捻ると痛くても、内側に捻る動きでは痛くない。
あるいは、どの動きであっても痛みがあるものの、痛みの強さが変わるという症例もあります。
たとえば、階段をあがるときは強い痛みがあっても、おりるときは少しだけ痛いといった症状です。
上記のような、股関節の動かし方で痛みが変化する症例は、筋肉に原因がある股関節痛かもしれません。
股関節自体(骨)への整体よりも、筋肉の調整が重要になります。