【症例集】股関節痛:軟骨のすり減りが原因?

症例【股関節痛】

股関節の痛みでお悩みの六十代の男性、Tさんに整体させていただきました。
階段をあがっているときに右股関節にビシっと鋭い痛みが走ったそうです。
それから数ヶ月経っても股関節に中程度の痛みが残っている状態です。


病院では加齢によって股関節の軟骨がすり減り、それが痛みを起こしているという診断がありました。
確かに加齢によって軟骨がすり減ることはあり、それによって痛みが生じることもあります。
ですが、Tさんの股関節痛は軟骨のすり減りが原因ではないはずです。
というのも、Tさん本人がこうおっしゃっているからです。
階段をあがっているときに、股関節にビシっと鋭い痛みが走ったと。
だとすれば、ビシっと鋭い痛みが走ったときに、どこかを痛めたと考えるのが自然です。
加齢による軟骨のすり減りは無関係だと思われます。


ビシっと鋭い痛みが走るという感覚は、筋すじ(筋肉)を痛めたさいに自覚する症状です。
股関節まわりの筋肉を痛めている可能性ありますので、その筋肉を中心に整体を3回に渡って行い、念の為に骨盤矯正も行いました。すると、股関節にあった痛みをほとんど感じなくなったそうです。
やはり、Tさんの股関節痛は軟骨のすり減りとは無関係だったようです。
股関節まわりの筋や、骨盤の歪みが原因です。
加齢で起こる症状もありますが、そうではない症状もあります。
症状についてしっかりとうかがい、原因はなにであるかを、冷静に考えることが大切です。

整体部位

臀筋群・ハムストリング・骨盤など

軟骨のすり減りが原因の股関節痛。整体で改善される理由は?

病院で軟骨のすり減りが原因だと診断があり、治すすべは手術以外にない。
そんな方にご来院いただくことがしばしばあります。
軟骨のすり減りを整体で改善するのは不可能であるはずが、なぜか整体をすれば股関節痛が改善されることあります。
もちろん、当院の整体が軟骨のすり減りを改善できるほど優れているわけではありません。
では、どうして股関節痛が改善されるのでしょうか。
答えは単純です。
軟骨のすり減りが原因ではないからです。
実はそういった症例にしばしば遭遇します。
軟骨のすり減りが原因のようで、実際は別に原因部位があります。
どのようなことをしてから痛くなったのか。
どんなタイミングで痛くなったのか。
症状の詳細をしっかりと聞いて、本当に軟骨のすり減りが原因かを、しっかり見定めることが大切です。